2020年2月6日
北部地区にヘルパー組合設立 畜産農家の「働き方改革」へ前進
繁殖牛部会東彼支部は1月28日、東彼杵郡東彼杵町・県央振興局・同JAの支援を受け、畜産農家が休みをとる際に代わって仕事をする「東彼杵町定休型肉用牛ヘルパー組合」を設立。畜産農家の「働き方改革」に一歩を踏み出しました。部会員の「高齢化」「後継者不足」に伴い、ゆとりある畜産経営の確立を図っていく方針です。県内外で早々にヘルパー組合が設置されてきたのに対し、これまで同部会は働き盛りの年代が多く家族労働で経営に励んできました。「当時の年代が年齢を重ね『高齢化』が進む中、畜産経営で課題とする『労力の負担』を解消し、休暇の確保など働きやすい環境を整備できたことは大きな進歩」と畜産指導員は話します。
同町の10戸の繁殖牛農家のうち4戸が同組合に加入。同日開いた設立総会では活動計画や規約などを伝え、今後の活動を示唆しました。2月からの本格的なヘルパー活動に向けて、同日選任された山口洋史組合長は「『働き方改革』といわれる時代になり、それに則って畜産経営のあり方も変えていかなければならない。組合運営を活性化し、今後は生産基盤の拡大・雇用も創出したい」と真剣に話しました。