2020年8月28日
県内初 いにしえの技術に最新技術を融合 畜産飼料の「省力化」「年内収穫増」に期待
管内で8月24日、古くからある技術「立毛中播種(はしゅ)」と最新機器のドローンを組み合わせて畜産飼料を栽培する現地試験が行なわれました。県内初の試みです。
「立毛中播種」は、飼料用稲の収穫直前(約10日前)に播種する技法のこと。畜産飼料の栽培時期を早めて、年内収穫回数を増やすことが可能です。通常は人力で稲をかき分けながら作業しますが、ドローンを活用することで「作業の省力化」と「年内の自給粗飼料の確保」を目指します。
試験は、関係機関と同JAが協力し、飼料用稲を栽培する生産者の圃場で進めています。生育状況を比較するため、2品種計60㌃をドローン、残り10㌃を人力で播種しました。使用したのは「kyusyu1」「きららワセ」の2種。栽培時期が前倒しになり暑さで「いもち病」が発生しやすくなるため、耐性のあるもの選びました。関係機関は「古くからある技術と最新技術を組み合わせることで、省力化に加えて収量の向上など様々な期待が出来る。試験を順調に進め、栽培方法の導入に努めたい」と意気込みました。
9月10日にはドローンを使った肥料散布も予定。継続して、生育状況などの調査を行います。