2021年7月27日
新たな飼養衛生管理基準を設定 より高品質な和牛生産目指す
JAながさき県央や関係機関、他JAらで組織する「長崎・県央地域飼養衛生管理指導強化推進協議会」は7月上旬、新たな飼養衛生管理基準について学ぶ研修会を大村中央支店で開きました。国が問題視していた家畜衛生の課題を解決するため、同協議会が設けた基準を畜産農家に浸透し、高品質和牛の生産を目指します。飼育頭数が多い畜産農家を対象に「長崎県飼養衛生管理指導等計画」に沿って、情報共有や分析、改善指導などに努めます。
研修会には、繁殖牛多頭飼育農家で組織する同JAモー進会、関係機関、同JA職員ら計22人が参加。これまで課題として「農家の衛生意識の格差が大きい」「きめ細やかな指導が行き届いていない」「畜産関係者間でも衛生意識に温度差があり、高位平準化を図る必要がある」の3つが挙がっていました。
今後同協議会は、農場に出入りする際に基準に則した対策を実践。併せて、家畜保健衛生所と情報共有しながら、遵守状況の確認や改善指導に取り組む方針です。関係機関は「農家と畜産関係者が、『畜産振興』と『衛生対策』は一体であるという共通認識を持つことが重要」と話しました。
畜産部畜産課の山口敏郎課長は「各関係機関との情報共有を密に行い、協働体制の構築を図ることで、より『安全・安心』『高品質』な畜産物の生産と健全な畜産経営を推進したい」と意気込みました。