2021年12月23日

全国アビリンピック出場/県立希望が丘高等特別支援学校 溝上健志朗さん

諫早市多良見町にある県立希望が丘高等特別支援学校2年生の溝上健志朗さん(17)は12月18日、東京都で行われた第41回全国障害者技能競技大会「全国アビリンピック」の「喫茶サービス」部門に出場しました。同部門は会場内の模擬喫茶店で他の参加選手と一緒に、注文の受付や飲物の提供を行いサービスの技能を競うもの。客に対する配慮や他選手とのチームワークが重要視されます。今回溝上さんは、入賞こそ逃したが、次回大会出場へ更なる闘志を燃やしました。

 ―将来の夢は自分の店を持つこと―7月に行われた長崎県アビリンピック大会「喫茶サービス」部門で見事金賞を獲得し、長崎県代表として選出された溝上さん。同校とJAながさき県央が力を入れている農福連携の取り組み「デュアルシステム型現場実習」にたびたび参加し、店頭販売や金銭の取扱いなど専門的な実習を経験し、接客スキルを磨きました。実際に客と接し「ありがとう」と言われることに喜びを感じ、夢実現への気持ちを強めたといいます。

 溝上さんは「今までお世話になった先生や支えてくれた家族、友達に恩を返したい。今後調理や他の人のサポート方法も学んでいきたい」と話しました。今後も同校が実施している校外喫茶サービス「smile hope café in たらみ図書館」で技術を磨いていきます。開店日は1月19日、26日を予定しています。