みのりん 2022年6月号
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茶北部営農センター 指導振興課 東そのぎ支店駐在1)二番茶摘採と被覆 二番茶は一番茶摘採から43日前後で適期に達します。殆どの茶園で4枚以内の出開きになるので、芯のあるうちに早めに摘採してください。また、品質向上のために2.5~3葉期に5~7日間、バロンスクリーンで被覆を行いましょう。2)追肥 樹勢回復のために二番茶摘採の後や更新後に施用します。  ・施肥例:硫安 2袋/10a 又は BB新緑 2袋/10a3)防除①病害 6月は雨天が多いため、たんそ病、もち病、輪斑病に注意しましょう。特に輪斑病は二番茶の摘採や更新直後の防除が重要なので、必ず防除してください。②害虫 二番茶芽に被害を受けないように、チャノミドリヒメヨ1.管理1)かん水 立茎期間中は茎葉の徒長や茎枯病対策としてやや控えますが、完全に乾燥しないように3~4日に1回はかん水しましょう。 立茎後期は、側枝・擬葉の展開により葉からの蒸散量が徐々に増加してくるため、かん水量も少しずつ増加させましょう。 茎枯病対策として灌水を控えたい場合は点滴潅水2)温度管理 積極的に換気を行い、ハウスの妻面や、サイドビニールを開放し、通風を良くしてハウス内の高温対策を行いましょう。2.整枝・摘心 摘心時期は立茎開始後60日前後を目安に一次側枝を23本程度確保し、晴天日の午前中に行いましょう。 摘心位置は約140㎝が基準ですが、ハウスの構造に合わせて位置を調整しましょう。 二次側枝は混みあうと斑点性病害の発生源となるので、繁茂しないよう注意しましょう。3.病害虫防除 初期防除で抑えていくことが重要です。定期的な防除の 夏に向けての熱中症対策! 今回お話しするのは、夏場の暑熱対策についてです。水分だけでなく、ミネラルの補給もきちんとしましょう! 気温が上昇していくこれからの時期、暑熱等のストレスにより、牛の体内では知らないうちにビタミン・ミネラル等が普段より多く消費されています。これからの栄養素がコバイ、チャノキイロアザミウマの防除は徹底しましょう。また、山間部などの二番茶の摘採が遅い茶園ではチャノホソガの被害を受ける恐れがありますので注意して下さい。③ナガチャコガネ 6月上旬頃から成虫が発生し、産卵を始めますので、今年被害を受けた茶園ではフォース粒剤(9kg/10a、摘採前7日前)で防除を行いましょう。二番茶の摘採を行なう場合は摘採前使用日数に注意して下さい。4)更新(浅刈り、深刈り) 更新作業は一番茶後に行うのが基本ですが、十分な生育期間が見込まれる場合は二番茶後の更新も可能です。しかし、秋までの回復期間や再生芽の整枝時期を十分考慮して行って下さい。せん枝強度は浅刈り(摘採面から3~5㎝の深さ)、または深刈り(摘採面から10~20㎝)の深さで行います。 ただし、樹勢が落ちている茶園では無理な更新をせず、葉層を確保し樹勢回復に努めましょう。徹底に努めてください。(防除体系表参照)1)アザミウマ類 今後ハウス外からの飛込みも増え急速に被害が増加するため、虫見板などを活用し、こまめに発生予察を行いましょう。 発生量が多い場合は、5日間隔の連続散布(薬剤を変えて)を実施してください。繁殖抑制のため定期的に散布しましょう。 アザミウマ類は乾燥している土中や籾殻に生息している場合があるため、散水後、防除を行うと効果が高まる可能性があります。2)ハダニ類 立茎後期にハダニが発生しやすくなります。昨年被害が出た場所は今年も発生する可能性が高くなりますので、特に注意して予察・防除を行いましょう。また灌水をこまめに行い圃場内が乾燥しないようにしてください。3)ヨトウムシ類 フェロモントラップ(フェロディンSL)を設置し予察を行い、被害の拡大を防ぎましょう。2か月ごとに薬剤の交換をお願いします。※高温時期はアスパラガスの品質低下が問題となってきます。出荷物が汚れていないか、家庭での予冷が適正か確認しましょう。不足すると、増体の不良や繁殖障害の原因になることもあります。 ミネラルは飼料に含まれていますが、飼料だけでは必要量を摂取するのは難しいこともあります。牛の様子を見ながら過不足がないかチェックし、必要であれば常時ビタミン剤等を有効的に活用し給与しましょう。二番茶の生産が始まり忙しい時期になりますが、二番茶の摘採を行わない茶園では、来年産の品質・収量向上のために早めの更新作業を実施しましょう。病害虫対策として換気やハウス内外の除草を心がけましょう。飲水量の不足にならないように、毎日水周りの確認をお願いいたします。2022.6《6月の運勢》 山羊座 12/22~1/19全体運/表面的には穏やかでもはらわたが煮えくり返るようなことがあるかも。よく観察し冷静に。相手の術中にはまらないで 健康運/やり過ぎは駄目。無理せずスローペースで  幸運の食べ物/オクラ13山口 耕大小川 佑介藤山 隆彦アスパラガス南部営農センター 指導振興課畜産中部営農センター 畜産課

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