みのりん 2022年7月号
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茶北部営農センター 指導振興課11備考6月中に投入する出穂期にすき込み分解させるこれから出てくる芽が来年の親葉になり、来年産茶の品質を大きく左右します。梅雨が明ければ病害虫の発生が増加しますが、病害虫防除は多発すると効果が下がりますので予防防除に努めましょう。いちごは「苗七分作」という意識で日々の管理に努めましょう!こまめな圃場巡回と水管理を行いましょう。1.育苗管理①肥料管理(子苗の置肥施用後)・ランナー切り離し前後に子苗が肥料切れしている場合は液肥を施用しま・追加で置肥を施用される場合は、7月末までに肥効が切れるよう逆算して②水管理・夕方に鉢土が乾き、茎葉が萎れない程度に潅水を行いましょう。・潅水不足による葉の枯れが生じた場合は手潅水を行い、回復に努めましょう。③炭そ病対策・ローテーション防除表に沿って、本年についても徹底的な防除をお願いし・感染株や疑わしい株を発見した場合は、周辺の株と共に速やかに圃場外へ④ハダニ対策・乾燥が続くと増加する傾向にあるので、育苗期から気門封鎖剤を組み合わせた防除を行い、繁殖の抑制に努めましょう(農薬によっては高温時の薬害に注意)◎栽培履歴の記帳・提出について1.水管理 水管理は、米の品質・収量を大きく左右する重要な管理です。田植え後から中干し期までは、有効分げつ促進とジャンボタニシ対策として浅水管理を行いましょう。(水深は土の表面が見えない程度)① 中干し目的/耐倒伏性の向上、収穫作業性が向上します。又、土中に酸素を補給することで根腐れを防止し、根の活力を高めることで品質向上・収量増加に効果があります。時期/田植え後概ね30~40日頃、茎数が18~20本程度確保できたら無効分げ期間/5~7日間程度(土のひび割れが約1㎝程度)が目安です。肥料分の急激な吸収を避けるために、入水時は1~2回走水を行いましょう。※下葉枯れを少なくし、生育後半まで生葉数を多く保つために、中干2.除草剤① 初期剤 サラブレットKAI₁キロ粒剤 1kg/10a  移植直後~ノビエ2.5葉期まで(移植後10日頃まで)  ゼータファイヤジャンボ 400g(40g×10パック)/10a1)更新した茶園の整枝 更新茶園の整枝は、再生芽の平均開葉数が5~6枚になった頃に、再生芽を2~3節残す程度で行います。整枝時期の目安は更新から、浅刈りで40日頃、深刈りで50~60日頃、中切りで60~70日頃となりますが、秋までの生育期間を考慮して、7月中に完了しましょう。ただし、7月中に再生芽の芽伸びが不十分な場合は整枝を行わず、秋まで伸ばしてください。2)二番茶後の整枝 三番茶芽の生育を均一にし、来年一番茶の芽揃いを良くするために、二番茶摘採後7~10日目に二番茶摘採面の高さでならします。3)三番茶芽の整枝・せん除 二番茶摘採から35日頃が整枝の目安ですが、秋までの生育期間を考慮して整枝は8月上旬までに行いましょう。・三番茶芽が3枚以上伸びる、樹勢のある茶園…遅れ芽が出揃って整枝しま・三番茶芽が3枚未満で出開く、樹勢のない茶園…整枝はせず、遅れ芽をせ4)防除 ・炭そ病しょう行いましょう。ます。持ち出し感染拡大防止に努めましょう。ランナー切断後に行った防除内容については、令和4年産栽培履歴記帳用紙に記帳をお願いします。また、薬剤によっては定植前と定植後とで使用制限回数・使用倍数が異なる場合があるので、注意して使用しましょう。つを抑える為に速やかに行いましょう。※「ヒノヒカリ」は7月中旬、「にこまる」は7月下旬を目安に実施しましょう。※「にこまる」は、若干強めに実施しましょう。し後は、間断かん水により根の機能を維持するように努めましょう。す。ん除します。 三番茶の萌芽期・開葉期は感染時期です。二番茶開葉期に防除してい2.本圃管理①土づくり(土耕栽培)土壌の物理性を改善し、保水性と根張りの良い土を作りましょう。また、有機物を投入する場合は窒素飢餓防止のため石灰窒素を必ず投入しましょう。処理例(10a当たり)例1麦わら例2ソルゴー②土壌消毒土壌伝染性の病害虫発生を防ぐために下記の点に注意し必ず処理を行いましょう。太陽熱消毒:地下20㎝の地温で40℃以上を20日間以上保ちましょう。土が乾燥した状態では効果が劣るので、処理時は十分に潅水を行いましょう。土壌消毒剤:使用時はビニールの被覆を確実に行い、周辺への飛散防止に努めましょう。※ここ数年、各地区でネグサレセンチュウの発生が増加している傾向です。土壌消毒剤を併用し、土壌消毒を行うことをお勧めいたします。  移植5日後~ノビエ3葉期まで(移植12日頃まで)  シグナス1キロ粒剤 1kg/10a  移植直後~ノビエ3葉期まで(移植後12日頃まで)  ※その他除草剤は、栽培暦をご参照ください。② 中期剤 ハイカット1キロ粒剤 1kg/10a  移植後15日~ノビエ3.5葉期まで(収穫60日前まで)湛水散布③ 後期剤 クリンチャーバスME液剤  移植後15日~ノビエ5葉期まで(収穫50日前まで) ※重複散布、高温期の使用を避けてください。(薬害を生じる恐れがある為。) バサグラン粒剤 3~4kg/10a  移植後15~55日まで(収穫60日前まで) ※上記の後期除草剤2剤は、散布後3日間は入水しない。3.病害虫防除 中山間地(早植え地帯)では、葉いもち病、コブノメイガ、フタオビコヤガ(青虫)の発生を確認したら直ちに防除しましょう。 発生時 薬剤  トレボン粉剤DL 3~4kg/10a   収穫7日前まで 3回まで使用可能。  コラトップ粒剤5 3~4kg/10a   (いもち病初発時)2回まで使用可能ない場合は、一番茶残葉や二番茶残葉を感染源として被害が広がります。特に三番茶摘採中止園では、大切な親葉になる芽なので必ず防除しましょう。 ・輪斑病 摘採・整枝によってできた葉や茎の傷口から感染するので、摘採・整枝直後に必ず防除しましょう。 ・チャノホソガ、チャノコカクモンハマキ 発蛾最盛期にIGR剤を使用するか、発蛾最盛期から7~10日後にその他の薬剤で防除しましょう。 ・クワシロカイガラムシ 7月中下旬は第二世代の発生時期です。茶園をよく観察し株内に白いオス繭を確認した場合は、必ず防除しましょう。5)土壌改良 秋肥施用の2週間ほど前までに肥効を高めるため、土壌改良剤を茶園の適正pH4.0~5.0になる様施用します。※土壌改良剤施用例・pH4.0未満…精粒苦土石灰(アルカリ分55%)で8袋/10a程度・pH4.0以上…精粒苦土石灰(アルカリ分55%)で3袋/10a程度2022.7《7月の運勢》 射手座 11/23~12/21全体運/うっかり口を滑らせないようご用心。頼られ過ぎて困る場合が。助けてほしいときはあなたからもSOSを出して健康運/冷たい物の取り過ぎに注意。胃腸をいたわって  幸運の食べ物/スルメイカ必要量2t石灰窒素40㎏種子4~5㎏20~60㎏山口 耕大嶋原 智貴井手 裕一いちご中部営農センター 指導振興課水稲中部営農センター 指導振興課 係長

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