Mitte vol.9 2020年 SUMMER
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 「ハウスみかん」は通常の露地みかんの収穫が始まる11月頃から加温したハウス内でみかんを育て、冬の間に成長したみかんを5月下旬から7月中旬頃まで収穫する。 そんなハウスみかんを長年栽培している〝みかんの匠〞が諫早市大場町にいる。『JAながさき県央ハウスハウスみかんやさしい甘さとほのかな酸味。爽やかな夏の香りをまとった黄金の実。崎和牛にばれいしょ、いちご、びわなどと並び、長崎の代表的な農畜産物である温州みかん。温州みかんといえば、冬の食べ物という印象を持つ方も多いだろう。 しかし、そんな冬とは真逆の、夏を迎えるこの時期に収穫の最盛期を迎える温州みかんが長崎にあることをご存知だろうか。ビニールハウスで温度管理をして栽培する「ハウスみかん」だ。長安全・安心な商品をお届けすることを第一に、徹底した管理を行っています」と話す。さらには、暖房に使用する重油の価格に左右されるのもハウスならではの悩みだ。 「過去には重油価格の高騰や台風被害など、ハウス栽培を諦めた生産者もいました。私がそういう苦難を「ハウスみかん」を作り続けて37年。妻の千代美さんと共に二人三脚で歩んできました。「JAながさき県央ハウスみかん部会」の部会長のほか、「長崎県JA果樹研究会」の会長も務めていますハウスみかん生産者堀  福松さん(55)ほりふくまつ

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