令和4年度[令和4年4月1日から令和5年3月31日まで]事業報告
1 組合の事業活動の概況に関する事項
(1) 令和4年度における主要な事業活動の内容と成果
我が国の経済は、コロナ禍による生活様式・消費形態の変化や未だ終わりが見えないロシア・ウクライナ紛争、各国の輸出規制、さらには大幅な円安が原油価格や物価の高騰を招くなど日々変化しており、私たちの生活にも大きな影響を与え続けております。また、農業・JAを取り巻く環境は、高齢化や後継者不足に伴う農業生産者や耕地面積の減少など生産基盤の縮小が続くなか、肥料原料や飼料穀物といった農業に必要な資源価格や生産資材の高騰により農業経営は一段と厳しい環境へと変化いたしました。さらに、国連で採択されたSDGs や脱炭素化など世界的に環境問題への意識が高まり、昨年「みどりの食料システム法」が施行されるなど、食料・農業を取り巻く情勢は大きな転換期を迎えておりJAが果たすべき役割はますます大きくなっております。
農業面では、集中豪雨や台風等の自然災害をはじめ、鳥インフルエンザなどの重要家畜疾病に見舞われるなど、農業経営においても多大な被害が発生し、農家・組合員の皆様におきましては非常にご苦労をされた一年となりました。そのような中、8月下旬に開催された第76回全国茶品評会蒸し製玉緑茶の部において、2年ぶり5回目の「農林水産大臣賞」を受賞、茶の主産地である東彼杵町地域が3年ぶり4回目の「産地賞」を受賞し、「そのぎ茶」の知名度やブランド価値を更に高めることができました。また、その他に個人・組織の部においても多くの組合員の皆様が賞を受けられ、日々の活動や努力の成果が評価された喜ばしい年でもありました。
経営面では、生産資材価格高騰緊急対策の一環として、6月に農業生産強化支援積立金の一部5千万円を取り崩し利用高配当へ上乗せした他、肥料の価格高騰をうけ対策品目の値上げ抑制対策や営農用燃料の特別価格設定による価格抑制を実現することができました。また、「第7次中期経営計画」の初年度として主たる取り組みの柱である「農業所得の増大・農業生産の拡大」へのさらなる挑戦、正組合員、准組合員の連携による「地域の活性化」への貢献を念頭に取り組みを進めてまいりました。当JAの経営の基本・原点は「組合員の皆様」であり、「組合員の皆様」の「声」、JAの事業・施設を利用される「地域の皆様」の「声」にしっかりと耳を傾け、その想い・願い・要望等の実現をめざしてきました。
本年度の決算の状況につきましては、各事業ともに厳しい環境下ではありましたが、組合員皆様のご協力ならびに地域の皆様のご支援により、当期剰余金を6億2千万円計上することができました。
最後になりましたが、ここに令和4年度の事業概況を報告し、各事業の取り組みにつきましては別途事業ごとにご報告いたしますとともに、業績をあげることができましたことは、偏に組合員皆様のご理解とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
沿革・歩み
平成12年4月諫早農業協同組合、大村市農業協同組合、松原農業協同組合、東彼農業協同組合の4農協が合併して誕生した長崎県央農業協同組合は、めまぐるしく環境が変化する中、地域の経済機関として多面的な活動を展開し、地域の皆さまとともに歩んできました。
また、平成14年4月に北高農業協同組合と合併し、地域の皆さまのニーズに合ったサービスを提供できる地域金融機関としての体制づくりをすすめてきました。
今後も、合併JAにふさわしい機能を発揮し、皆さまの暮らしに貢献できるよう、さまざまなサービスを提案したいと考えています。
平成12年4月 | 諫早農業協同組合、大村市農業協同組合、松原農業協同組合、東彼農業協同組合の合併により、長崎県央農業協同組合設立。 |
平成13年4月 | 各地区営農センター、東彼杵製茶施設、馬鈴薯選果場、大村会館協同社オープン。 |
平成14年1月 | 臨時総代会開催(北高農業協同組合との合併承認)。 |
平成14年4月 | 北高農業協同組合を吸収合併し、新生「長崎県央農業協同組合」となる。 |
平成14年5月 | Aコープほっこう店改装オープン。 |
平成14年10月 | 田下/音琴出張所閉店。 |
平成15年4月 | 大型直売所「きん彩」オープン。 |
平成15年4月 | 支店再編により諫早・有喜・福重・萓瀬・西大村・大村・三浦・高来西支店および平似田・大楠・石木・小串・大日・遠竹出張所閉店。この再編により信用事業を行う店鋪数は32店鋪より、18店鋪となる。 |
平成15年12月 | 農産物直売所「産直かやぜ」オープン。 |
平成16年6月 | 小野支店落成式。 |
平成16年8月 | 真津山給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成16年9月 | 川棚給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成17年11月 | 北部物流センター落成。 |
平成18年4月 | そのぎ給油所廃止、東部地区センターが南部営農センターと統合、飯盛馬鈴薯選果機増設。 |
平成18年11月 | 飯盛人参選果場増設・選果機導入。 |
平成20年3月 | 北高給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成20年5月 | たまねぎ選果場落成式。 |
平成21年3月 | 千綿・そのぎ支店が統合。東そのぎ支店落成式。 |
平成21年6月 | 女性大学を開講 |
平成22年3月 | 南部営農センター改築 |
平成22年9月 | 長崎県央農業協同組合 合併10周年記念祭 |
平成23年3月 | Aコープファルト店新装開店オープン |
平成23年10月 | にんじん集出荷貯蔵施設 新設 |
平成25年3月 | 大村市に「中部集出荷施設」完成 |
平成27年3月 | 波佐見町に「波佐見さくらホール協同社」新設 |
平成28年2月 | 森山支店新店舗移転オープン |
平成28年10月 | 「小野斎場協同社」 「グリーン東彼新鮮市場」リニューアルオープン |
平成29年12月 | 諫早市に新ばれいしょ選果施設を新設 |
平成30年11月 | 諫早市に新にんじん選果施設を新設 |
令和3年3月 | 波佐見南支店と波佐見東支店が統合し、「波佐見支店」として営業開始 |
アクセス – JAながさき県央 本店
〒854-0055
長崎県諫早市栗面町174番地1
TEL.0957-24-2111 FAX.0957-23-3455