組合について
令和3年度[令和3年4月1日から令和4年3月31日まで]事業報告
1 組合の事業活動の概況に関する事項(1) 令和3年度における主要な事業活動の内容と成果
我が国経済は、新型コロナウイルス変異株の全国的な感染拡大に伴い、「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、依然として新型コロナウイルスの感染動向により経済情勢への影響が懸念される状況にあります。農業・JAを取り巻く環境は、農業従事者の減少と高齢化・後継者不足を背景に労働力不足が深刻化し、また、昨年9月に中国がTPPへの加入を正式に申請、さらにRCEP(地域的な包括的経済連携)協定が令和4年1月1日に発効されるなど国内農畜産物への大きな影響が懸念され、かつてないほどの農産物の総自由化が押し寄せ一段と厳しい状況へと変化いたしました。
農業面では今日まで猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大により消費・価格の低迷へと繋がり、管内においても一部の農畜産物の販売にも影響が及びました。また、8月の集中豪雨、その後の干ばつや竜巻等の自然災害、害虫の発生により農業施設への被害、農産物にも影響を及ぼし、農家・組合員の皆様におきましては一年を通して大変ご苦労された年でもありました。そのような厳しい状況の中、組合員の皆様には総代会をはじめとする諸会議の開催、研修会、展示会、農業まつり等イベント開催の中止・縮小によりご不便をお掛けいたしました。何より、組合員皆様からの直接のご意見・ご要望をお伺いする機会を数多く設けることができなかったことにつきましては、深くお詫びを申し上げますとともに、今後も引き続き、ご理解とご協力を賜りたく存じます。
経営面では、「第6次中期経営計画」も最終年度を迎え、「農業所得の増大・農業生産の拡大」へのさらなる挑戦、正組合員、准組合員の連携による「地域の活性化」への貢献を主たる柱として位置づけ、取り組んでまいりました。
その中でも、組合員皆様が特に望まれている資材価格の低減については、昨年に引き続き新たに8銘柄の肥料主要品目の価格引き下げに取り組み、農薬につきましても肥料同様に主要品目の通常予約価格より更に5%程度の価格引き下げを実現することができました。また、ハウス施設等の営農用燃料(軽油・灯油・A重油)の価格抑制により、生産コスト削減にも取り組みました。
販売事業では、年間販売品取扱計画146億円を目標に取り組んでまいりましたが、気象状況や自然災害の影響により145億円の実績となりました。信用事業では、農業生産の拡大を図るために農業融資にも取り組んだ結果、無利息・無保証料の農業近代化資金を中心に積極的に活用をしていただきました。共済事業では、コロナ禍で活動が制限されることもありましたが、人と人との繋がりを大切にするため全戸訪問活動を行うことにより、ライフアドバイザー年間目標を達成することができました。本年度の決算の状況につきましては、各事業ともに厳しい環境下ではありましたが、組合員皆様のご協力ならびに地域の皆様のご支援により当期剰余金を5億3千万円計上することができました。
最後になりましたが、ここに令和3年度の事業概況を報告し、各事業の取り組みにつきましては別途事業ごとにご報告いたしますとともに、業績をあげることができましたことは、偏に組合員皆様のご理解とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
沿革・歩み
平成12年4月諫早農業協同組合、大村市農業協同組合、松原農業協同組合、東彼農業協同組合の4農協が合併して誕生した長崎県央農業協同組合は、めまぐるしく環境が変化する中、地域の経済機関として多面的な活動を展開し、地域の皆さまとともに歩んできました。
また、平成14年4月に北高農業協同組合と合併し、地域の皆さまのニーズに合ったサービスを提供できる地域金融機関としての体制づくりをすすめてきました。
今後も、合併JAにふさわしい機能を発揮し、皆さまの暮らしに貢献できるよう、さまざまなサービスを提案したいと考えています。
平成12年4月 | 諫早農業協同組合、大村市農業協同組合、松原農業協同組合、東彼農業協同組合の合併により、長崎県央農業協同組合設立。 |
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平成13年4月 | 各地区営農センター、東彼杵製茶施設、馬鈴薯選果場、大村会館協同社オープン。 |
平成14年1月 | 臨時総代会開催(北高農業協同組合との合併承認)。 |
平成14年4月 | 北高農業協同組合を吸収合併し、新生「長崎県央農業協同組合」となる。 |
平成14年5月 | Aコープほっこう店改装オープン。 |
平成14年10月 | 田下/音琴出張所閉店。 |
平成15年4月 | 大型直売所「きん彩」オープン。 |
平成15年4月 | 支店再編により諫早・有喜・福重・萓瀬・西大村・大村・三浦・高来西支店および平似田・大楠・石木・小串・大日・遠竹出張所閉店。この再編により信用事業を行う店鋪数は32店鋪より、18店鋪となる。 |
平成15年12月 | 農産物直売所「産直かやぜ」オープン。 |
平成16年6月 | 小野支店落成式。 |
平成16年8月 | 真津山給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成16年9月 | 川棚給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成17年11月 | 北部物流センター落成。 |
平成18年4月 | そのぎ給油所廃止、東部地区センターが南部営農センターと統合、飯盛馬鈴薯選果機増設。 |
平成18年11月 | 飯盛人参選果場増設・選果機導入。 |
平成20年3月 | 北高給油所(セルフ)新装オープン。 |
平成20年5月 | たまねぎ選果場落成式。 |
平成21年3月 | 千綿・そのぎ支店が統合。東そのぎ支店落成式。 |
平成21年6月 | 女性大学を開講 |
平成22年3月 | 南部営農センター改築 |
平成22年9月 | 長崎県央農業協同組合 合併10周年記念祭 |
平成23年3月 | Aコープファルト店新装開店オープン |
平成23年10月 | にんじん集出荷貯蔵施設 新設 |
平成25年3月 | 大村市に「中部集出荷施設」完成 |
平成27年3月 | 波佐見町に「波佐見さくらホール協同社」新設 |
平成28年2月 | 森山支店新店舗移転オープン |
平成28年10月 | 「小野斎場協同社」 「グリーン東彼新鮮市場」リニューアルオープン |
平成29年12月 | 諫早市に新ばれいしょ選果施設を新設 |
平成30年11月 | 諫早市に新にんじん選果施設を新設 |
令和3年3月 | 波佐見南支店と波佐見東支店が統合し、「波佐見支店」として営業開始 |
アクセス – JAながさき県央 本店
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