大村市で農業を営む野田真吾さんと佐々木慎吾さんは、新しい農業の形に挑んでいます。収入が減少する12月から3月に照準を合わせ、2人で1つの農作物を作るというもの。これにより、互いの空き時間を活用した作業や栽培技術の共有、通年収入の確保などが可能になりました。初期投資を抑えるため、10年以上放置されたハウスを野田さんがリノベーション。そのハウスを活動の拠点とし、空きハウスの再利用も実現しました。
ミカン農家の野田さんは「面白いことがしたい」と思い、キュウリ農家の佐々木さんに声を掛けました。佐々木さんが冬キュウリには着手していなかったことや収入が減少する時期が同じだったことから、2人は冬キュウリ栽培にチャレンジすることを決めました。
現在は、冬キュウリ5㌃を栽培。最寄りの直売所でオリジナルのポップやシールを使い「コラボきゅうり」と銘打って販売・PRしています。こだわりは「微生物の力を利用した土づくり」「常に観察」「鮮度を落とさない収穫法」の3つ。各々の時間や技術を活かした栽培により、品質の向上に繋がっているといいます。
2人は「1人よりも2人で栽培すると楽しいし、こまめな管理が出来るようになった。いずれは仲間を増やして、取り組みを広げたい」と意気込みました。