「のんこ茶房」オープン 茶とともに 地元への熱い思い胸に

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 愛する地元を活気づけたい――。

 東彼杵郡波佐見町野々川地区で茶農家を営む太田久さん(58)は、昨年12月に緑茶専門店兼カフェレストラン「のんこ茶房(さぼう)」を同町井石郷にオープンしました。地産地消にこだわり、自身が栽培した波佐見茶や米、地元農産物などを使った商品やランチメニューなど多数そろっています。店名は、地元住民が野々川のことを「のんこ」と呼ぶことから命名。「多くの人に愛される店」を目指し、第2の人生を歩んでいます。

 久さんは大学を卒業後、農業を手伝いながら公務員として30年以上勤務。うち9年間にわたり茶に関する業務を担いました。国内ではリーフ茶の消費量が減少するなか、売り方を変える必要性を感じた久さん。同町を訪れる人が増えたことに着目し、昨年3月に退職して店を立ち上げました。自家製の蒸し製玉緑茶、和紅茶など4種を来店客に提供したり、個包装のティーバッグ仕様に新調したりして販売。来店客からは「手軽に飲めて、和模様柄のパッケージが可愛い」「緑茶が美味しい」と反響が良く、徐々に来店客が増えているといいます。

 現在は、妻・理恵さん(57)、長女・梅野翠(みどり)さん(29)、三女・歩(あゆみ)さん(24)とともに店舗を運営。同時に、次女・小玉叶(かなえ)さん(27)とネット販売の検討を進めています。

 久さんは「まだ始まったばかり。軌道に乗ったら、自身が住む野々川地区に拠点を設け、訪問客を増やしたい」と意気込みました。